第6章
しつけ開始
しつけ開始
はなは混乱していた 私が帰ると自分の領域(一日中家にいるはなは家を彼女の領域と考えているようだった。)に入ってくる私に対しての攻撃の気持ちと、帰ってきてくれたうさしさが入り混じって、どうしていいかわからないようだった。体当たりにあま噛み、かまって欲しいので袖をひっぱたりした。
私が叱るので気持ちを処理するのに訳もなく絨毯を掘ったりした。自分が寝ているときは起こされると機嫌が悪く時にはうなったりした。
犬の訓練士の資格を持っている友人にはなの顔合わせがてら、はなを見せた。ふつうは6ヶ月ぐらいからしつけるけどこの子は早い方がいいみたいだねと言われた。 3ヶ月のはなにしつけを入れることにした。
はなに行っているしつけは以下の項目である。
座れ、待て、伏せ。
犬クッキーを飼ってきた。手から、それを一個やった。おいしかっらしく次を欲しがった。次に床にクッキーを置く。置いたと同時にはなは食べる。
そしてもう一個床に置く、食べようとしたとき「待て」の掛け声と共に体を止めた。手をゆるめると食べに行こうとする。「待て」で止める。
繰返していくとはなはこっちを見て「なんでさ」と体を止めている。 そこではなから手を放しこちらを見ているはなに「よし」と言ってクッキーを指差す。はなは食べる。これを繰返していく。
言葉と行動を結び付けてやる。
はなは3つめのクッキーで覚えてしまった。調子に乗った私は犬クッキー6つで伏せまで教えた。これはたくさん犬を飼ってきた私も驚いた。
なぜ、はなはこんなに早く覚えたのか。 犬のしつけにおいてアイコンタクトは重要になってくる。はなは、そもそも人の目を見る犬で、人のことをずっと観察している。人間に集中できる犬である。人に集中できない犬は、まず えさでもなんでも使って集中できる訓練をしなければならない。
私の言葉に意味があることを知ってからはなの行動は変わった。声をかければこちらに集中するようになった。 教えてない言葉を命令するとどうしていいのか分からず次の言葉を逃すまいと私の目をますます見るようになった。
1才になった今も、結局「座れ」、「待て」、「伏せ」の3つしかおしえていない。それで通常の生活には困らない。
引っ張りぐせ
犬は常に相手より上の地位を狙っている。先に歩きたがるのもその兆候である。はなの場合少しでもリードを引っ張ったら、私は後ろを向き歩きはじめる。
はなは『こっちか!』とまた先に歩きはじめる。
そして少しでも引っ張れば同じ行動をとる。はたから見れば20Mほどを2人で行ったり来たりしている。はなは先に行きたいのに20Mの範囲しかいけなくないのでイライラしてくる。
引っ張ったことと向きが変わることがはなのなかで結びつけば向きを変えたくないので引っ張らなくなる。
赤信号では、はなは座らないといけない約束がある。先を急ぐ彼女は座ってられない。『よし』の合図まで待てずに立ち上がればやり直し。
過去、信号を3つ待ったことがある。青になってもはなは座ったままである。
しつけに例外はないので、今回だけはと許せば1から遣り直しになるのでそこだけは譲れない。
(このしつけによりはなとそりをしたいのに引っ張られた途端、止まって座ってしまう。そりはできない)
噛みぐせ
はなも子犬の時期はよく噛んだ。私の手は細いはなの歯で傷だらけだった。時期とともにほとんどの犬がこのくせは直る。それ以外やっているようだったら、噛めるものを用意してやる。
なぜ噛むかも見極めてやらないといけない。
遊びなのかストレスなのか。はなのいるところはいろんな物が噛み散らかっている。人に向けて噛むことは一切なくなった。
舐めぐせ
これを一般的なしつけの項目にのせているしつけの本は少ない。小型犬、子犬に多いが、これを大人になるときうまく辞めさせる必要がある。
特にはなは大型犬なのでなめられればあっという間によだれでべたべたになる。せっかくなでてくれる人を汚しかねない。
そして、お尻をなめている舌で人を舐めることはよくないに決まっている。
犬回虫が人間の体内にはいてしまった場合、失明する。これは父親の友人に実例があるので、回虫が人間の体内で生きられる確率的に低いとはいえ、可能性は0ではない。
犬の習性上、口をなめて挨拶をするのがあるがこの習性だけは人間に対して止めさせなければいけない。 はなはまだ子犬の習性が残っているのでなかなか止められない。そして最大の問題ははなを触ってくれる人の中でなめさせる人が居ることである。例外なきしつけに例外が存在する。はなにとって、私は舐めてこない"例外"になっている。
いずれにせよ、今の生活に必要なしつけが入って入れば生活には困らない。散歩、ノーリードの運動、不便さは何もない。はなにいろいろな経験をさせすぎて、はなの私への依存度が高いのでそこを断ち切らなければならない。
これからのはなの目標は私からの独立である。
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